C-GABというテストをご存じでしょうか?
就活生のみなさんであれば知っていた当たり前かと思いますが、社会人になり20年が経とうとしているボクにとって、その存在を初めて知りました。
ボクが就活をしていた頃のテストといえば、SPI、一般常識が問われるテストでした。
今では、パソコンを使ったWEBテスト、玉手箱、C-GAB、CABなどあるようです。総合商社や金融業界などの採用試験で用いられることが多いようです。
そんなC-GABのテストですが、はじめての人は一体何なのか?心配でしょう?
実は、 C-GABの問題レベルはさほど難しくなく、落ち着いて回答すれば良いです。
しかし、問題数がやたらと多いため、問題を解くコツもあります。
就活生はもちろん社会人、特に転職活動をしている方で ”C-GABって何?” ”初めて受験するんだけど!” という方に向けた記事です!
C-GABの攻略法や勉強方法、当日の注意点を書いています。
[aside]この記事でわかること・C-GABって?
・オススメの勉強法と参考書
・当日のドキュメントと注意点
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■この記事を書いている人
C-GABって?
日本SHL社が主催している適性検査です。
商社や金融・証券などの企業で採用されていて、知的能力・能力特性・将来のマネジメント適性・職務適性について予測することができるテストです。
グローバル企業にも対応できるよう英語でも同様のテストが実施されています。
SHL社が作成しているGABは、C-GAB・WebGAB・GABの3種類の受験スタイルがありますが、SPIとはまったく別物のテストです。
SPIはリクルートキャリア社の主催です。Webで受験できたりテストセンターに行って受験できたりという受験形式は同じですが、出題される問題は大きく異なります。
問題は推論、確率、集合など幅広い分野から出題され、難易度も易しい問題から難しいものまで存在します。
一方、GABは難易度や形式が一定となっています。例えば計数の分野では全ての問題がグラフや表の読み取りとなっており一貫されています。
オススメの勉強法と参考書
試験当日まで1週間という短い間だったが、この参考書を2周まわした。
【玉手箱・C-GAB編】 これが本当のWebテストだ! (1) 2023年度版
この参考書は、試験の概要や説明、問題の解き方が丁寧に書かれていて、とても参考になったのでオススメしたい。
C-GABの概要からはじまり、計数、言語、英語の各分野での試験攻略方法やコツがわかりやすく書いてある。
正答へのアプローチ法についても、練習問題ごとにくわしく書かれているためオススメ。
テストまで時間がない人は、これ一冊で良いだろう。
[box class=”pink_box” title=”良い点”]・これ1冊でC-GABの対策は網羅されている・問題数が充実している
・解答だけではなく、各分野の回答方法のコツが細かく書いてある
・カラーで見やすい
[/box][box class=”glay_box” title=”いまいちな点”]・ページ数が多く分厚いため、持ち運びに適さない
・見やすいカラーの問題に慣れてしまうと、本番の白黒グラフ等に戸惑う
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Webテスト1【玉手箱シリーズ】完全対策 2023年度
この参考書も非常にわかりやすく、ていねいに書かれているため、1冊目の” これが本当のWebテストだ! ”と迷ってしまったが、決め手は英語の練習問題数にあった。
この参考書は、英語の問題数が少ない。
英語が苦手で、英語を重点的に対策をしたい人には向いおらず、これが本当のWebテストだ! のほうが無難。
[box class=”pink_box” title=”良い点”]・各分野の回答が細かく書いてある
・内容がわかりやすい
・持ち運びやすいので、移動中にも学習できる
[/box][box class=”glay_box” title=”いまいちな点”]・全体的に問題数が少ない
・特に、英語は少ない
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C-GABは問題数のわりに時間がめちゃくちゃなほど短い。おそらく全て解ける人はいないだろう。
むしろ、素早く正確に答えを導くことが求められ、企業もそれを見ている。
なので、数をこなすことよりも正答を重視し、かつできるだけ多く回答することを目指した方が無難。全部解くことは無理だから。
回答数は多いけど、間違いばかりというのが一番最悪。企業の印象も悪くなるだろう。
試験当日のドキュメントと注意点
試験当日のドキュメント
試験時間は16:00だったが、会場には15:30頃着いてしまった。時間を潰すところもないため、そのまま試験会場に入る。
ボクが受けた試験会場はビルのワンフロアにあり、会場に入るとまずロビーがあり、その奥に受付があった。(試験会場は厳しく、写真撮影がNGなため、ヘタクソなイメージ図で確認してくださいw)
ロビーには鍵付きのロッカーがズラーっと並んでいて、ジムの更衣室のようだった。
試験当日は平日の夕方だったが、ほかにも受験生らしき人が何人かいた。後に分かったのだが、試験は何種類か実施されており、ボクが受けたC-GABの他にも別の試験も行われているようだった。大きさの違う部屋が3つほどあり、それぞれ部屋ごとに別の試験が行われていた。
受付で確認書へのサインを行い、横にあるスペースで顔写真を撮られた。(胸から上の撮影だが、企業にもこの写真が送られるため、気になる人は服装に気をつけた方が良いだろう)
受付を済ますと、ロッカーに荷物を入れるよう指示された。非常に厳しく、ハンカチやティッシュの持ち込み禁止。ヘアバンドやカチューシャの類も外すようにとのことだった。
開始時間までまだあったのでお手洗いを済ませて戻ってくると、先程受付してくれた女性が準備OKですか?と話しかけてきた。開始時間までまだあったのでえっ?っと思ったが、どうやら準備ができていれば開始前でも試験をスタートできるらしい。(ただし、開始時間に遅れることは不可とのこと)
参考書もロッカーに入れてしまったし、再び鍵を開けて取り出すのも面倒くさく、最後の勉強を…というわけでもなかったので、開始時間前だが試験をスタートすることにした。
同じ女性から再度(ボクの担当なのかw?)注意事項、持ち込み禁止物を持っていないか確認され、”では、ついてきてください。” ということで、試験ルームまで案内してもらった。
試験ルームまで来ると、”私が扉を開けます” とのことで扉さえ触らせてくれなかった。”扉を開けたら速やかにパソコンブースの番号(受付のときに番号を渡されていた)まで行き受験して下さい” とのことだった。
言われた通り、速やかにブースまで行くと、受付時撮影された顔写真がモニターに表示されており一目で自分のブースだと分かるようになっていた。
ログインボタンがあるため、クリックしログインすると例題が3問出てくる。これは参考書等でやっているのであれば、特に真面目に見る必要はないだろう。飛ばして良い。例題を確認し終えると、いよいよテスト開始。
『まずは計数問題からです』という表示のあと、30秒間のカウントダウンが始まる。もしくは、スタートボタンがあるため、クリックするとカウントダウンを待たずに始められる。準備ができていればすぐ始めても良いだろう。ボクはカウントダウンを待って集中力を高めたw
計数は渡されたホワイトペーパーを使い筆算していく。その後、読み取り、英語と続き試験は終了した。
試験が終了したら、部屋を出る。部屋を出ると、先ほどの受付の女性がおかえりなさいという表情で迎えてくれた。
女性から試験終了の旨の話があり、”おつかれさまでした”ということで、終了後はあっさりだった。
ロッカーから自分の荷物を取り、会場をあとにした。
試験を受けてみて感じた注意点
問題の表示方法
PCモニターに表示された問題を解いていくのだが、出題形式に戸惑った。
使った参考書では、ひとつの問題に対して選択式の設問が3つある。本番のC-GABでもそれは変わらないのだが、参考書では3つある設問のうち解ったものから解いていくことができるのに対して、本番のC-GABではひとつ目の設問を解かないと次の設問には進めない。
つまり、解ったものからではなく、一問ごと順番に回答していかなければならなかった。
問題が白黒
参考書がカラーだったため、カラフルなグラフに慣れてしまっていた。
本番のグラフは白黒で項目ごとの色分けなどなかったので、突然の白黒グラフに戸惑った。
やはりカラーのグラフは見やすいが、カラーに慣れてしまっていると白黒グラフだと見にくく感じた。
小さなことだが、本番で戸惑わないために白黒グラフに慣れておくことも大切だろう。
ホワイトペーパー
C-GABでは電卓の使用が認められていないため、係数の問題では筆算しなければならない。
そのため、計算用紙代わりの ”ホワイトペーパー” なるものと黒色のサインペンが貸し出される。
ホワイトボードのようなものでペラペラのフィルムのようなもので、縦長でA4より少し大きいくらいの大きさ。これにサインペンで書く。
サインペンも太いため、ある程度大きく書かないと文字がつぶれて自分が書いた筆算が見えなくなる。
しかも、一度書くと消すことができない。ボクはスペースをケチって小さく書いてしまったため、自分の書いた筆算が読み取れなくなってしまった…
問題数も多く、全て解くことは無理なためスペースをケチらず、大きくダイナミックに書くことをオススメする。
まとめ
C-GABの攻略法と注意点について、当日のドキュメントも交え書きました。
C-GABについては情報も少なく、はじめての人は不安や戸惑う点があると思う。
そんな人のために、この記事に書いたことが役に立てばいいなと思います。
問題を理解し、正確に素早く処理していくことが求められるため、参考書などで問題数をこなし、出題形式に慣れていくことがメインの対策になる。
問題レベルはさほど難しくないので、落ち着いて、かつ素早くこなしていってもらいたい。